団員募集を目的に始めたこのホームページだが、少しでもアクセス数を稼ごうと思って、ブログを時々更新中。ということで、今回もクラリネットのCDのお話です(笑)
フランスは管の国と言われるだけあって、クラリネット奏者にもスーパースターがたくさんいる。
今回ここで取り上げるのは、パリ管弦楽団のスーパーソリスト、パスカル・モラゲスだ。
1981年に弱冠18歳でパリ管弦楽団の首席奏者に当時の音楽監督バレンボイムから招聘されたモラゲスだが 1963年生まれで実はコンマスより年上(笑)、もう40年以上パリ管弦楽団に在籍している。
もちろんオケの首席奏者以外にもソロや室内楽、教育分野でも活躍中だ。
室内楽で有名なのは、兄のミシェル(フルート)、双子の兄弟ピエール(ホルン)と組んだ
モラゲス木管五重奏団だと思う。教育分野では日本でも大阪音楽大学の客員教授を務めていた。

さて、モラゲスのCDだが、まずご紹介するのはモラゲスがパリ管弦楽団の首席になって数年後の1987年にターリヒ弦楽四重奏団と録音したブラームスのクラリネット五重奏曲。
このCDはさすがにもう買えないと思うけど、長く活躍するモラゲスの若き日の記録です。

次に紹介するのは比較的最近録音されたブラームスのクラリネットソナタ&トリオ集。
こちらは円熟というか、たしかにブラームスなんだけど、時々フランスのニュアンスが出てくる。
フランスのクラリネット奏者のブラームスはもっとストレートというか、ブラームスっぽく吹こうという演奏もあるけど、自由に楽しんでいる感じだ(あくまでも個人の感想です)

このCDは通販サイトではあまり見ないけど、輸入卸のサイトでは購入可能かもしれない。

さて、先ほどモラゲスはパリ管弦楽団在籍40年以上と書いたけど、実はモラゲス木管五重奏団も結成してから40年以上。モラゲスがパリ管弦楽団に入る1年前の1980年に結成されている。なんと2020年に結成40周年をむかえており、それを記念して出たCDがこちら。


五重奏団のメンバーであるオーボエのヴァルテールが編曲したシューマンとドヴォルザーク。
原曲はピアノと弦楽四重奏だけど、編曲の良さと相まって管楽器の名人芸が楽しめる。
パリ管弦楽団は今年(2025年)来日するけど、残念ながら関西には来ない。
モラゲスが来るのか、もう1人の首席フィリップ・ベローが来るのかわからないけど、モラゲスが在籍してるうちにパリ管弦楽団聴いてみたいものです。
