〔団員のひとりごと その5〕 シュトゥットガルトのクラリネット吹き

〔団員のひとりごと その5〕 シュトゥットガルトのクラリネット吹き

不定期連載(笑)のこのコーナー、今回ご紹介するのは、シュトゥットガルトのSWR交響楽団の
首席クラリネット奏者、ディルク・アルトマンだ。

SWR交響楽団は元々「シュトゥットガルト放送交響楽団」として1944年に設立されたオーケストラだけど、
所属する放送局の合併に伴い、2012年にバーデン=フライブルクの南西ドイツ放送交響楽団と合併し1つのオーケストラになった。その関係で、例えばトロンボーンは4名の首席がいる8名が所属する大所帯の状態が続いている。その首席の1人が元々南西ドイツ放送響に所属していた日本を代表するトロンボーン奏者、清水真弓さんだ。

Mitglieder des SWR Symphonieorchesters - Posaune/Tuba
www.swr.de

さて、ディルク・アルトマンのCDだが、まずは少し前に出たモーツアルトの作品集だ。
独特の音色で結構自由に吹いているように思う。協奏曲は鈴木優人さんとの共演だ。

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ところで、アルトマンの楽器は沖縄にある「美ら音工房ヨーゼフ」製だ。よく沖縄のニュースなどで
とりあげられている。見た感じかなり扱うのは難しそうだが、オーケストラでもこの楽器を使っている。

そういう意味でもアルトマンは日本に縁がある。沖縄にもよく来ているみたいだ。
2023年には、日本での公演が評価され、第33回青山音楽賞を受賞している。

この授賞式でも共演しているピアニストの岡本麻子さんとは長年共演しているようで、コンマスは
持っていないが、岡本さんとCDも存在する。

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機会があれば、ぜひリサイタルを生で聴いてみたいと思っている。

ところでアルトマンの風貌だが髭が特徴だ。
コンマスがアルトマンを知ったのは1986年のサー・ネヴィル・マリナーとのシュトゥットガルト放送
交響楽団の来日公演が最初だが、おそらくアルトマンが入団したての頃で、当然ながら髭はなかった。

さきほど紹介したフランス音楽のCDにも髭はないし、7年ほど前の動画でもまだ髭はなかったりする。

しかしながら、2018年にギル・シャハムと演奏したブラームスでは髭があったりする。
なので、このあたりでいきなり髭が生えたのだと思われる(笑)

まあ、アルトマンの髭に着目する人はほとんどいないと思うけど(笑)、アルトマンのCDはほかに
オケと共演したドビュッシーがあったりするので探してみてください。

SWR交響楽団は長らく来日公演がないので、アルトマンが在籍している間にそろそろ来てくれないかなぁと思います。